電子レシート関連銘柄

店舗などで買い物を済ませた際に必ずもらえるレシート。しかしながら、このレシートに対して疑問を感じたことはないだろうか?「どうして紙?」そう、電子化が進んでいる時代で未だに紙を消費するレシートは、勿体ない以外の何物でもない。そんなレシート業界で、新たな革命が始まろうとしている。それが、経済産業省が推進している「電子レシート」だ。今回は、その詳細とともに関連銘柄も併せて紹介していく。

電子レシート

電子マネー、仮想通貨などの台頭によって、一般人でも現金を持ち歩かない時代が近づいている。そんな最中、何を購入したのかを証明することができるレシートも電子化に向けて動き出している。これは経済産業省が中心となって、複数の業態に共通することができるよう、店舗での買い物履歴をスマートフォンのアプリで確認できるというもの。小売りやコンビニエンスストアなどに標準規格の採用を呼びかけ、事業者に購買履歴データの活用を促していく。

電子レシートが注目されている理由

とは言っても、いきなり全店舗で導入するのはリスクを伴う。経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構は2月13~28日にかけ、民間企業と協力しながら電子レシートの標準仕様を検証する実証実験を東京都町田市で実施することを発表。次いで、3月1日からは福岡に拠点を構えるディスカウントストアでも実証実験が開始される予定となっている。まだ普及が緒に就いたばかりのジャンルなだけに関連銘柄は少ないものの、今回の実験を通して注目が高まっていくことは言うまでもないだろう。

 

電子レシート関連銘柄・福ちゃん注目の直近チャート

<6588>東芝テック

<9433>KDDI

<4326>インテージホールディングス

<7912>大日本印刷

<6702>富士通

 

電子レシート関連銘柄・福ちゃん的解説

電子レシート関連銘柄 <6588>東芝テック

POSシステムを中心に複合機やオートIDシステムの開発・製造・販売・保守サービスを手掛け、国内外で販売をしている同社。海外での売上比率は6割近くを占めている。近年では、人手不足の影響からセルフレジなどの需要が伸びてきている。また今回行われる電子レジの実証実験では、同社が運用している「スマートレシート」をベースとしたプラットフォームを採用している。今後利用者数が拡大すると予測されていることからも、電子レシート関連銘柄として注目が集まっている。

電子レシート関連銘柄 <9433>KDDI

Auブランドの携帯電話サービスを主力としており、子会社にJCOMなどを持っている同社。住友商事とミャンマーで通信事業への参入を果たしている。その他、電子マネーや動画コンテンツなどの開発に積極的で、ビッグデータの解析で新サービスの開発も手掛けている。また電子レシートの普及によって、危惧されるのが個人情報の流出だろう。今回の実験で使用される「スマートレシート」には同社が開発した個人情報保護機能が使われている。こういった背景からも、電子レシート関連銘柄として注目されている。

電子レシート関連銘柄 <4326>インテージホールディングス

市場調査において国内最大手であり、世界の中でも10強と言われている同社。500万人を超えるモニター数を抱えており、消費者や小売店の両方にパネル調査網を持っていることが強み。また同社は、電子レシートの実証実験にも参画している。主に本事業に対する関係業界や有識者へのヒアリング、実証実験参加者へのアンケート調査を実施す予定。今後の事業改善に向けた参考にもなることから、電子レシート関連銘柄として注目度は高い。

電子レシート関連銘柄 <7912>大日本印刷

世界最大規模の総合印刷企業であり、中小型品向けディスプレイ製品や清涼飲料供給なども手掛けている同社。印刷技術と情報技術が強みで、最近では電子書籍や電子マネー向けなどの関連製品が伸びてきている。また同社は今回の実験にも参画しており、実証実験用の電子レシートアプリで複数店舗の電子レシートデータを取得した後、同社が提供している家計簿アプリ「レシーピ!」で一元管理できるようになる。このことからも、電子レシート関連銘柄として期待されている。

電子レシート関連銘柄 <6702>富士通

国内最大のITサービス企業として知られ、世界でも上位に君臨している同社。スーパーコンピュータ「京」が計算速度ランキングにおいて、世界トップを誇っている。官公庁や金融機関に強みを持っており、今回の電子レシート実証実験にもシステム協力として参画している。同社ではこれまでにも使いやすさを追求したPOSシステムを開発するなど、レジ関連事業を強化してきた。今回の実証実験に参画したことからも、電子レシート関連銘柄として期待されるようになるだろう。

電子レシート関連銘柄・福ちゃん的まとめ

今回はまだ実証実験の段階であり、本格的に全国で導入されるわけではない。しかしながら、結果を踏まえて標準規格を策定するとしており、電子レシートの使用が当たり前になる人も遠くはないだろう。一部の店舗では既に独自の電子レシートが導入されているものの、消費者がデータを統合することが難しいと言われてきた。それが解消されることからも、関連銘柄には一層の期待をしていきたい。