資源関連銘柄

資源関連銘柄は原油先物価格の動向に株価が大きく左右されるという特徴を持っている。原油価格の下落が続いていたことで株価が冴えなかった業態だが、5月末に原油価格が持ち直してきたことを受けて資源関連銘柄に買いが入りやすくなっている。
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協調減産の延長に合意するも下落は止まらず

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原油価格は2015年から大幅な下落局面に入っている。その背景には中国や新興国の景気減速による石油需要の低下や、アメリカでシェールオイル採掘技術が進歩し供給のダボつきが生まれたことが挙げられている。原油価格の代表的な指標であるウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)の先物価格は2016年2月に30ドルまで下がった。足元は産油国であるOPEC採掘量の減産に合意したことを受けて50ドル近辺まで値を戻してきている。

5月25日OPEC総会が開催され、市場は今回のOPEC総会で減産幅や減産実施国の拡大を期待していた。しかしながら、結果は減産措置の期限延長にとどまり総会を控えて52ドル台と高水準で推移していた原油価格は25日再び48ドルまで低下している。

不透明な資源関連投資の継続性

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原油価格は減産調整を受けた調整売りでやや低調に推移しているが、国内の資源関連銘柄には復調の兆しが見えている。

まず、2016年度の原油元売り企業の決算は全ての企業で最終黒字に転換、前期に各社とも大きな赤字を出していただけにマーケットにはプラスの要因として受け止められた。この要因は原油価格が戻しつつあることで「在庫評価損」が利益を押し上げたためだ。

また、新興国や中国の景気が上向きつつあることで、石油メジャーによる資源投資が増えつつある。今年度は昨年度対比10〜20%程度投資が増える見込みであることからコンプレッサやプラントを取り扱う企業にとってプラスとなる見込みだ。ただし原油価格が伸び悩む中で投資が継続するかは不透明と考えられている。

資源関連銘柄が注目されている理由

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こうしてみると、アメリカでシェールオイルが大規模に生産されているため、引き続き原油価格は伸び悩むことが想定される。また原油価格がこのまま伸び悩めば昨年度対比で資源投資が増えてきたとしても、その継続性には不透明さが払拭されず当面資源関連銘柄の株価動向も不透明なものになることが想定される。

しかしながら、今回のOPECの減産合意前など思惑買いが入り原油価格が跳ね上がり、それに伴い資源関連銘柄に買い戻しがあったように、これまで安値で推移を続けてきた資源関連銘柄に買いが入り易くなる機会は今後も想定されます。

加えて足元は新興国で原油の需要回復が想定されていることや、中国の景況感が前向きに転換してきていることもあり、需要が先だって原油価格が上昇することも考えられている。そうなれば、資源関連銘柄の収益改善期待が強まり、買いが入ることが期待できる。

福ちゃん注目の資源関連銘柄

【1605】国際石油開発帝石

国際石油開発と帝国石油の経営統合によって発足した、原油・ガス共に開発・生産で国内最大手の企業だ。最大手だけに資源関連銘柄で高い注目を集めている。4月に中東の地政学リスクが高まり原油価格が一時急上昇した際や、今回のOPEC原産延長の前に原油価格が思惑買いで上昇した際に同銘柄に買いが入っている。今後も同様の局面で買いが入ることが想定されるため要チェックだ。

【5020】JXTGホールディングス

今年の4月1日付で東燃ゼネラル石油とJXホールディングスと株式移転を実施して発足した企業だ。5月25日に大手格付け機関のムーディーズが経営統合の効果と市況の好転を理由に格付けの見通しを「ネガティブ」から「安定的」に変更している。同社はトヨタ自動車などと提携して燃料自動車のための水素ステーション事業を担う新会社を設立することを発表。原油価格が振るわない中、今後ポテンシャルのある事業に積極参加している点がポジティブとなりそうだ。

【1662】石油資源開発

日本国内外の原油・ガス資源の権益を有し、開発・生産を行う企業だ。従来は油田・ガス田の採掘を行う官営企業だった。パイプライン輸送に関して高い技術力を有している。今注目の海底資源メタンハイドレートに早期に注目し経産省の試験に参画しているため、長期的にみて伸びが期待できる企業だ。5月12日に発表した16年度の決算は減益したものの17年度決算は急拡大することが見込まれている。足元の株価は低迷しているため、長期的目線で割安と言える銘柄と考えられる。

【5706】三井金属鉱業

三井グルームの非鉄金属メーカーで、金属製錬や電子材料、自動車部品の製造を行っている。自動車向けなどで非金属相場は上昇貴重にあり、それに伴い同社の行s系も堅調に推移している。5月末にはマレーシア工場の銅箔生産能力を増強することを決定、需要増に応じて生産を増やしていることから今後の業績向上も期待できる。同社は地下資源の調査から開発まで資源関連のサービスも幅広く行っており、足元の好業績も相まって資源関連銘柄で注目されている企業だ。

【6301】小松製作所

建設機器メーカーで、建設機器では日本シェア一位、世界で二位を誇る。高い技術が評価されアメリカ、欧州、アジア、オセアニアと幅広く展開している企業だ。5月25日に野村證券が新興国の鉱山機械の回復が続く見込みとして目標株価をあげたことで、今後の株価の動きに注目が集まっている。油圧ショベルなどIoTを活用した遠隔操作技術の実用化を目指して試験段階に入っており成長が期待できる分野だ。こちらも資源関連銘柄として投資家の注目を集めやすい銘柄だ。

福ちゃんの資源関連銘柄まとめ

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資源関連銘柄は、原油価格や為替、地政学リスクに敏感で株価が変動しやすいという特徴がある。特に原油価格がこれだけ大きくぶれやすい中ではリスクの高い銘柄とも言えるため、慎重な投資姿勢が重要だ。