4年に1度の野球ファンにとっては大注目のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が3月に開催される。注目すべきは日本ハムの大谷選手だ。投手とバッターの二刀流よりは160キロにも及ぶその剛速球ではないだろうか。世界が注目するWBCで結果を出せばメジャー移籍が急加速するだろう。もう一つは日韓対決だ。順当であれば2次ラウンドで当たる事が予想される。楽しめる要素を確認しつつWBC開催関連銘柄を考えながら見てみよう。
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日本の勝敗と株価の関係

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アベノミクスという言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか?多くの人が景気回復のための経済政策と答えるだろう。しかしその効果はあまり実感できないことが現状だ。国民の関心事や流行が景気と連動していることも多い。このWBCもその一つと言える。

まずは例を挙げる前に、WBCの第1回~3回までの優勝国はどこか分かるだろうか?

なんと、第1回、第2回と日本が優勝している。第1回大会は2006年に行われており、王貞治が監督をした王ジャパンが初代王者となった。大会期間中に日経平均株価は832円上昇した経緯があり、試合期間以外にも試合中の途中経過によっても株価が著しく変動を見せている。しかも金メダル授与の際にはその日を高値を付けたというのだから驚きだ。

それだけでは説得力にかけるが前回の第3回大会では、勝っている際は株価は順調に上昇していたが、敗退した後は一気に下落した。ここまでくるとWBCでの日本の勝敗により株価が変動するということを認めざるを得ない。

WBC開催関連銘柄の最重要人物

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間違いなく日本ハムの大谷翔平選手だろう。投手とバッターの二刀流で大活躍をしメジャー球団のスカウトも目を光らせている。別格と評価しており大リーグに来る際、契約は2億ドルにも及ぶと予想しており、次の契約などを考えると十分5億ドルプレイヤーとしての可能性を秘めているという。

投手としては、最速165kmのストレートを武器に、フォークやカーブ、スライダーといった変化球も混ぜ込みながらスピード以外の球も定評がある。しかしプロからすると、投手としての大谷はそこまでの脅威ではないという。165kmのストレートは早いが慣れれば打てないことはなく、逆に変化球やコントロールが良い方がバッターとしては驚異だという。

それではバッターとしてはどうか。バッター大谷を見た野球選手は、口をそろえて打者の方が怖いという。スイングは綺麗なフォームで、身長からか威圧感もある。どの球にも上手に対応してくるので、プロ経験がないからといって侮れないなど、良い評価が多い。だが、いずれはどちらかに絞らないとやっていけないという意見もあり、今後どちらかに照準を絞るかが注目されている。

これだけの注目を集めているからには、WBC開催関連銘柄に大谷選手の活躍が大きく関わってくることはほぼ間違いないだろう。スポーツやイベントと株価のつながりはもちろんだが、既にこれだけ注目されている大谷投手が出場し、しかもメジャーも期待されているとなるとこれまでのWBCよりも影響が大きいことは、記事を見ても分かる。

優勝候補国

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①アメリカ

最終メンバーの登録期限が2月6日に迫る中、各国の代表メンバーが続々と決まってきている。そしてアメリカは、本場メジャーリーグであるからこそ優勝戦線にはいつも絡んでると思いきや、その活躍ぶりは全くと言っていいほどだ。今年こそ初優勝を狙おうと、協力な選手を招集している。

約384億円でプロ野球史上最高額での契約をしたジャンカルロ・スタントン選手は外野手としてWBC代表に選出されている。現在はフルシーズンの出場はないものの本塁打の数は順調に伸びており日本にとっては怖い存在の選手だ。

昨年12月には、ポール・ゴールドシュミット選手とダニエル・マーフィー選手が代表に加わると発表された。ゴールドシュミット選手は2013年には125打点で二冠王に輝いている。今シーズンも95打点を記録しており、アメリカもゴールドシュミット選手の勢いに便乗したい構えだ。マーフィー選手は、今シーズンからワシントン・ナショナルズに入団しており、こちらも順調に成績を伸ばしており、野球ファンからはアメリカが本気を出してきたと話されている。

その証拠に、内野手は5人がゴールドグラブ賞を獲得しており、このメンバーから点を取るのは至難の業だ。又、リリーフ投手のアンドリュー・ミラー選手は防御率1.45を記録しており、交代することがあれば更に点を取る事が難しくなる。オールスター級の選手を代表にしているアメリカが最も恐れる存在になりそうだ。そして、4度目にして初優勝を本気で狙ってきているだろう顔ぶれになっている。

②ドミニカ共和国

前回優勝のドミニカ共和国の今回のメンバーでもっとも協調したいのが、その守備力の高さである。

その中心人物は5度のゴールドグラブ賞を獲得しているベルトレ選手だ。レンジャーズに在籍しており、昨年4月に契約を延長した。さかのぼる事20数年前、18歳にしてドジャースと契約しすぐに二冠王になっており、才能の開花は早い。そして史上36人目の25歳以下での100号本塁打を記録した。その後、マリナーズ、レッドソックスを経てレンジャーズと契約している。打者としてでなく、2007年にはゴールドグラブ賞を受賞している。

2年連続ゴールドグラブ賞受賞したスターリング・マルテ選手や、打っても守ってもバランス良く動けるマニー・マチャド選手など、守備だけでなく攻撃にも長けている選手が多い。マニー・マチャド選手も若くしてゴールドグラブ賞を3度も受賞している。前回大会は史上初となる無敗での優勝だけに今回の動向が注目されている。

③韓国

日本と激闘を繰り広げてきた韓国だが、前回大会は1次ラウンド敗退に終わっている。

李大浩内野手(シアトル・マリナーズ)
姜正浩内野手(ピッツバーグ・パイレーツ)
金賢洙外野手(ボルチモア・オリオールズ)
秋信守外野手(テキサス・レンジャーズ)

御覧の通り、メジャー組の招集もあり、アメリカに続いてかなりの気合が表れている。その中でもポイントとなるのは、マカオの不法賭博に興じていたことが発覚した呉昇桓選手ではないだろうか。2013年から2年間は阪神タイガースに所属していただけに、賭博で起訴されたことは衝撃だった。しかし選手としてはすぐれており、カージナルスではチーム最多の76試合に出場し防御率1.92と好成績を残している。金寅植監督も、呉昇桓選手を代表に選出することでのデメリットや批判は覚悟の上としていることからも、今回大会への意気込みも伝わってくる。

ボイコット騒動?

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上記の優勝候補国以外に、名前が出ているのがベネズエラであるが、ある騒動が起こっている。オマー・ビスケル監督が突如解任され、これに反発したフェリックス・ヘルナンデス投手ら主力選手が激怒し、「オマー・ビスケルが監督でなければ僕らはプレーしない」と大会不参加の声明を出した。ミゲル・カブレラ一塁手(タイガース)、マーティン・プラード内野手(マーリンズ)らもSNSを使いボイコットの意思を表明している。

結局のところ後任監督は決まったもののオマー・ビスケル監督が再度就任し落ち着いたとのことだ。そこで気になるのが、ベネズエラの代表選手だがこちらも豪華な顔ぶれとなっている。ボイコットの声明を出した選手も豪華なメンバーだが、今月20日には、オールスター過去5回選出をしており、昨季にはゴールドグラブ賞も受賞しているエンダー・インシアルテ外野手や、デトロイト・タイガース所属で昨年は打率289、本塁打27、打点86と好成績をマークしているビクター・マルティネス選手も代表として加わることも決まっている。

ここまで二転三転はあったものの一気に優勝候補として名前が挙がってきているベネズエラから目が離せない。

注目の第4回WBC開催関連銘柄

【8022】ミズノ(株)

日本代表のユニフォームを扱うミズノは第4回WBC開催関連銘柄では王道中の王道だ。侍ジャパンのグッズである、各選手のレプリカユニフォームが人気である。最新の情報だと19日には、大阪駅近くの地上7階建ての直営店「ミズノ大阪店」を作ると発表した。売り場面積は約2700平方メートルにもなり、用品の販売だけでなく若い女性向けへのヨガやランニングのセミナーなどスポーツに特化したビルになりそうだ。福本大介専務は、スポーツ以外の分野で日用品としてスポーツシューズを使う人が増えてきており、この層を取り込まないと成長はできないと、幅広い層から支持される企業努力をすると語っていることからも、WBC以降も目が離せない。

【2501】サッポロホールディングス(株)

今大会日本の再注目の大谷翔平選手が所属する日本ハムのオフィシャルスポンサーであるサッポロホールディングスも注目だ。大谷翔平選手が海外へ与える衝撃やメジャーとの兼ね合いは、勝敗がどう転ぼうと関係なさそうに思える。過去にアサヒビールはWBCの注目度をあまり期待しておらず、優勝に合わせて何かやらないかとの問い合わせがあり、急きょポスターを作成したり酒類売り出しセールを行い株価が上がった過去もある事から十分にWBC効果での上昇が期待できる。

【3765】ガンホー・オンライン・エンターテイメント(株)

2017WBCグローバルスポンサーに決定しており、侍ジャパン応援特設サイトも運営するガンホーも見逃してはならない第4回WBC開催関連銘柄だ。もちろんガンホーといえばパズドラだ。聞いたことがない人は少ないだろう。昨年には中国版のパズドラを正式にサービス開始したことも記憶に新しい。中国だけでなく今後北米、韓国、台湾、香港と続く予定で巻き返しに期待したい。

【9766】コナミホールディングス(株)

WBC開催関連銘柄として大穴として紹介したいのが、コナミホールディングスだ。ゲームで有名なパワフルプロ野球は男性やゲーム好きなら知っているゲームだろう。現在2017WBCをテーマにしたゲームはなく、野球好きの間ではパワプロで第4回WBCに出場予想される日本代表メンバーを編成しプレイすることが流行っている?との書き込みが多く見受けられる。もちろん2017年のWBCをテーマにしたタイトルが発売されれば注目されるが、現在ではその声はあっても正式な発表はされていないが、今後の発表の情報を待とう。

まとめ

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過去2回の優勝経験がある日本だが、今年は他国はかなりの気合を入れてきている。それだけ世界中が注目しているということにもなり、活躍した選手の今後の選手生活が一変することにもなりそうだ。しかし、日本に比べて他国のWBCに対する知名度は低く、WBCのスポンサーも日本企業が多い。その背景として、日本企業ほどスポンサーとしての資金を調達できないということがあるようだ。それは同時にWBC開催関連銘柄に絡む日本企業にとってはチャンスということだ。3月の開催まで情報を整理しておく必要があるだろう。