環境保護関連銘柄

環境保護については、米トランプ大統領の意識の低さが懸念材料である。しかし、大気汚染等の公害に苦しむ新興諸国の存在や、着実に進展する地球温暖化問題を考えると、環境保護は依然として重要な課題である。東京五輪を機に日本の技術への注目度が高まる中、環境は日本企業が得意とする分野だ。
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新興諸国の経済発展で地球温暖化が進む

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世界では、中国やインドをはじめとする新興諸国が急速な経済発展を遂げている。中国経済は減速傾向だが、東南アジアなど成長力を増している地域も少なくない。経済発展に伴い工業が発達したり、自動車の普及率が上昇したりすることが、地球温暖化に拍車をかけている。

先進諸国を中心に温暖化対策が進められているが、経済成長を優先したい新興諸国の思惑もあり、対策が十分とは言い難い。また、米トランプ大統領が先進国首脳ながら温暖化対策に取り組む姿勢を示していないことから、環境問題はより深刻化する可能性が否定できない。

中国をはじめとする一部の新興国でも、環境問題への対策が進められている。自動車の利用規制のほか先進国技術の導入も行われており、日本企業が技術を生かしたビジネスを展開するチャンスがある。

日本でもゲリラ豪雨などの異常気象が増加傾向

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環境の変化は日本にも影響を与えている。近年、ゲリラ豪雨が発生したり、猛暑日の日数が増加したりといった異常気象が見られる頻度が上がっている。もはや異常な気象が見られることが当たり前になりつつあり、環境問題の深刻さがうかがえる。

日本は地震、火山、台風など自然災害に見舞われやすい国である。環境保護を進めることで自然災害がさらに増えるリスクを下げることは日本にとっても重要なのだ。アメリカが環境保護に後ろ向きな今、環境問題への関心が高いヨーロッパ諸国とも連携しながら、日本が積極的に環境保護に取り組むことが求められていると言える。

企業も温室効果ガス削減に取り組むなど環境に配慮する姿勢が当然となっていることもあり、環境保護関連銘柄は有力な投資テーマの1つと言えそうだ。

環境保護関連銘柄が注目されている理由とは?

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環境保護関連銘柄は、新興諸国を中心とする環境汚染が深刻化していることから注目度が高い。高い経済成長率を追求する上でも一定の環境保護対策は不可欠であり、日本を含めた先進国の技術を新興諸国で活用する必要がある。

2020年には東京五輪が開催され、日本の技術に対する国際的な関心が高まるチャンスと言える。多くの産業で国内市場が成熟している日本では、新興諸国に提供し得る技術を持つビジネスが生き残りやすい。環境保護ビジネスは海外諸国での収益を安定的に伸ばしやすいことから、将来性がある事業だと言えよう。

ESG投資という言葉が生まれるなど、環境に対する企業の配慮姿勢も投資家からチェックされる時代になっている。東京都では豊洲移転問題で水質汚染が問題視されるなど、一般人の関心も高い。環境保護関連銘柄へも着実な資金流入を期待したい。

福ちゃん注目の環境保護関連銘柄

【4657】(株)環境管理センター

東京都八王子市に本社を置く。
放射能の測定技術を持ち、環境調査ビジネスにも取り組んでいる。有害物質の検出などにも取り組んでいることから、福島原発事故後の放射能処理や豊洲地下汚染問題を抱える日本で、高度な測定・分析技術を活かしながら収益を伸ばすことが期待される。

【6299】(株)神鋼環境ソリューション

神戸市中央区に本社を置く。
神戸製鋼のグループ企業である。ごみ焼却ビジネスや水処理ビジネスに取り組んでいる。日本では安心・安全な水を手に入れることは困難ではないが、新興諸国を含めると水処理ビジネスの将来性は明るい。赤字続きで設備更新が難しい地方の小規模水道局統合が進展すれば国内での水処理施設更新需要が新たに生まれる可能性もある。

【6531】リファインバース(株)

東京都中央区に本社を置く。
産業廃棄物の処理ビジネスに取り組んでいる。新興企業であり、業績が伸長していることから成長株としても投資しやすい。産廃の不法投棄は国内外で問題となっており、再生ビジネスが活発化すれば不法投棄の減少により環境保護につながる。

【9793】(株)ダイセキ

名古屋市港区に本社を置く。
産業廃棄物処理ビジネスに取り組む大手企業である。環境ビジネス一本足のため、環境保護への関心が高まれば、業績への大きな好影響が期待される。廃液や廃油の処理を行っている。国外だけでなく、日本でもシェア拡大の余地がある。

【1712】(株)ダイセキ環境ソリューション

名古屋市港区に本社を置く。
ダイセキが筆頭株主である。土壌調査ビジネスに取り組んでおり、豊洲汚染問題をきっかけに関心が高まりやすい。東京エリアでは五輪に向けた開発が進められているほか、関西エリアでもビジネス拡大に意欲を燃やしている。

【9768】いであ(株)

東京都世田谷区に本社を置く。
官公庁向けに、環境調査や調査データの分析を行うビジネスが主力である。官公庁向けであることから収益が安定しやすいメリットがある。豊洲移転をめぐる問題などで環境調査への関心は高く、環境保護関連銘柄として注目されやすい。

【9514】(株)エフオン

東京都中央区に本社を置く。
新手の発電方式として注目されている木質バイオマス発電に取り組んでいる。日本では原発再稼働がスムーズに進んでいないことから、新エネルギーの活用拡大が求められている。省エネ支援ビジネスにも取り組んでおり、ガス自由化や電力自由化を機に光熱費への関心が高まる時代の流れが追い風となる可能性もある。

福ちゃんの環境保護関連銘柄まとめ

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環境保護関連銘柄は、国内外で多様な需要を取り込める可能性がある。国外では新興諸国の経済発展が、国内では東京五輪や豊洲移転問題が注目要因となりうる。