炭素繊維関連銘柄

いつもブログを読んでくれている皆様、調子はどうでしょうか。
軽くて強いが特徴の炭素繊維が現在、自動車市場で注目を集めている。元々、航空機用途として使われることが多かった炭素繊維だが、ここ数年で各国の環境規制が厳しくなっている中、炭素繊維は車両の軽量化・燃費改善に繋がる部材として、ここ数年間で大きく需要が伸びている。特に炭素繊維強化プラスチックの特許申請が各メーカーで相次いでおり、関連銘柄が大きく売り上げを伸ばす形となっている。

炭素繊維

炭素繊維とは、文字通り炭素からなる繊維のことを言う。JIS規格では「有機繊維のプレカーサーを加熱炭素化処理して得られる、質量比で90%以上が炭素で構成される繊維」と定義されており、高弾性率の炭素繊維ではほぼ100%が炭素となっているものも存在する。また、アクリル繊維を使った炭素繊維はPAN系、ピッチを使った炭素繊維はピッチ系とそれぞれ区別されている。こういった炭素繊維を単独で用いることはほとんどなく、合成樹脂などと組み合わせて複合材料として使われることが多いのも特徴的。

炭素繊維が注目されている理由とは?

炭素繊維を用いた複合材料として挙げられるのが炭素繊維強化プラスチック、炭素繊維強化炭素複合材料だが、特に炭素繊維強化プラスチックが注目を集めている。元々航空機用途として使われることが多く、2014年の世界市場規模は航空機用途が全体の50%を占めていた。ところがここ数年、世界各国の環境規制が厳しくなってきており、電気自動車などの需要が急激に伸びてきている。そんな状況下で使用されることが多くなったのが炭素繊維。これを用いた炭素繊維強化プラスチックは車両の軽量化や燃費の改善に繋がる部材として、大手自動車メーカーを中心に特許申請が相次いでいる。また、炭素繊維は日本発の技術でもあるため、世界市場における日本企業製品のシェア率が高いことも理由のひとつとして挙げらえれる。

炭素繊維関連銘柄・福ちゃん注目の直近チャート

【3402】東レ(株)


東京都中央区に本社を置く。

【4188】(株)三菱ケミカルホールディングス


東京都千代田区に本社を置く。

【3680】小松精練(株)


石川県能美市に本社を置く。

【8022】ミズノ(株)


大阪府大阪市に本社を置く。

【4204】積水化学工業(株)


大阪市北区に本社を置く。

炭素繊維関連銘柄・福ちゃん的解説

炭素繊維関連銘柄 <3402>東レ(株)

東レは、合成繊維・合成樹脂をはじめとする化学製品や情報関連素材を取り扱っている大手化学企業。炭素繊維市場では世界でもトップの売上を誇っている。合繊大手で、炭素繊維市場において世界トップを誇る同社。他にもエアバックやLi電池材料など高シェア製品を多数手掛けている。炭素繊維の需要が伸びている中で、同社の自動車向け製品も堅調であり、最近では自動車の音漏れを防止するための吸音材市場に参入を表明している。こういった背景からも、炭素繊維関連銘柄として注目されている。

炭素繊維関連銘柄 <4188>(株)三菱ケミカルホールディングス

三菱ケミカルホールディングスは、合成繊維・合成樹脂大手メーカーで総合化学首位。メタクリル酸メチル樹脂で世界トップシェア、炭素繊維で世界3位のシェアを誇っている。総合化学企業として国内大手の同社。アクリル樹脂原料世界1位、炭素繊維世界3位など高シェア製品を多く手掛けている。最近ではMMAや機能商品の拡販が業績を大きく牽引し、業績を上げている。また、トヨタが発売した「プリウスPHV」において同社の炭素繊維複合材が採用されたこともあり、炭素繊維関連銘柄として注目度は高い。

炭素繊維関連銘柄 <3680>小松精練(株)

小松精練は、合成繊維などを製造販売するメーカー。大株主に東レがあり、主納入先でもある。2月には栃木のセイホウを完全子会社化。衣料ファブリック、各種資材ファブリックの製造・販売をこなっている同社。2月には栃木に本社を置くセイホウを完全子会社化するなど非衣料分野を強化。また、同社が開発した炭素繊維複合材「カボコーマ・ストランドロット」がJIS化。これを機に同事業を50円規模まで成長させることを発表しており、炭素繊維関連銘柄として期待されている。

炭素繊維関連銘柄 <8022>ミズノ(株)

ミズノは、スポーツ用品専業大手。競泳、ゴルフ、野球に強く、小さなスポーツ大会からオリンピックなどの国際大会に至るまで幅広く協力。総合スポーツ用品メーカーとして知られている同社。野球をはじめとしてさまざまなスポーツ用品を手掛けている。最近ではシューズ市場が拡大傾向にある。また炭素繊維を使う製品でエネルギー市場向けに参入することを発表。これまでにもゴルフ用品向けに使っていた過去があり、その技術を生かして水力発電用の部品を製造していく。このことからも炭素繊維関連銘柄として期待値は高い。

炭素繊維関連銘柄 <4204>積水化学工業(株)

積水化学工業は、大手樹脂加工メーカーで、住宅、管工機材、住宅建材や建材用の化成品、高機能プラスチックなどを中心に製造している。近年は医薬品も拡大傾向にある。プラスチック関連製品や住宅分野の大手として知名度の高い同社。17.3期は過去最高益を更新するなど、業績は好調を維持している。また、2017年2月にはインフラ向けに炭素繊維事業に参入することを発表しており、用途拡大が期待される。こういった背景からも炭素繊維関連銘柄として注目が集まっている。

炭素繊維関連銘柄・福ちゃん的まとめ

これまで炭素繊維=航空機用途というイメージが成り立っていたが、ここ数年で自動車向けとしてのイメージが確立されつつある。各自動車メーカーでは環境に配慮した自動車を製造していくため、炭素繊維を用いた炭素繊維強化プラスチックに対する需要が高まってきている。炭素繊維の技術は日本発であるため関連企業も多く、今後も関連銘柄に対する注目後は高まっていくだろう。