原油安メリット関連銘柄

原油安メリットとは

原油安メリットとは、原油価格の下落がコスト削減等の利益増につながることを指す。
3月上旬にOPECプラスの会合でロシアの反対により原油の追加減産協議が成立しなかったことを受けて、サウジアラビアが増産方針を示すなどしたため原油価格は大きく下落した。
WTI原油先物価格は2020年初には60ドル超だったが、3月13日時点で30ドル台前半を付けるなど半値程度にまで急落している。
新型コロナウイルス感染拡大で工場の停止や航空便の削減、工場停止なども進められており、需要減少も原油安に拍車をかけると考えられる。
各国で感染症対策が強化されたとしてもウイルスを完全に封じ込めるには時間がかかるとみられ、原油安状態が継続することも十分あり得る。

原油安メリット関連銘柄とは

原油安メリット関連銘柄は、原油価格が下落することで利益率上昇期待などが高まり恩恵を受けられる。
原油の供給量が増加したり、景気悪化で需要量が減少したりすれば原油安メリットが生じやすくなる。
また、電気自動車開発など原油需要を減退させる新技術の発達も原油安を後押しする可能性がある。
景気減速に起因する原油安が発生した場合、株式市場にリスクオフムードが高まる中で、消去法的に買われることも考えられる。
足元では日経平均株価が2万円を下回ってからも暴落を続けており、投資家の間でリスクオフムードが台頭している。
輸送時の燃料使用が多い陸運株のほか、パルプ乾燥に大量の電力を必要とする製紙・パルプ株、燃料輸入の多い電力株などに要注目だ。

原油安メリット関連銘柄ニュース

<7947>エフピコは年初からの下落率が10%未満

食品トレー等を製造する<7947>エフピコは、全体相場が暴落する中で粘りを見せている。
2020年初の株価6,400円に対して、3月13日終値は6,140円と下落率は約4.1%だ。
同時期に日経平均株価が23,000円台から17,000円台へと20%以上下落したのに比べ、相対的に株価は堅調と言える。
小中高校の臨時休校やイベント自粛等で外出が控えられれば、中食・内食比率が高まって冷凍食品向けトレーや弁当容器の需要が伸びる可能性がある。
暴落耐性に優れたディフェンシブ銘柄を狙いたい投資家は値動きをチェックしておくと良いだろう。

原油安メリット関連銘柄 一覧

<3861>王子ホールディングス

製紙ビジネス大手。パルプ乾燥時の原油コスト減に期待。

<9502>中部電力

電力大手。新型コロナウイルスの影響で法人消費減が懸念材料も、原油安で利益を確保し連続増配につなげたい。

<9501>東京電力ホールディングス

電力大手。原発事故後に火力依存が高い状態となる中、原油安となれば燃料コスト減に期待。

<7947>エフピコ

食品トレー製造を実施。新型コロナウイルス関連の臨時休校で中食需要増のチャンスとなる中、原油安で原料コストも低下すればさらに追い風。

<9064> ヤマトホールディングス

宅配便大手。配送トラックの燃料費削減のほか、景気悪化が長期化し有効求人倍率が低下すれば人材不足解消につながることも。

<3865> 北越コーポレーション

製紙ビジネスを手掛ける。原油安でコスト減となれば、印刷用紙需要減などの悪影響を緩和するチャンス。

<3863> 日本製紙

製紙事業を実施。コスト減に加え、トイレットペーパー特需も追い風か。

<9143> SGホールディングス

宅配便サービス大手。新型コロナウイルスの影響でインターネット通販利用増に伴う取扱個数増に期待できることに加え、原油安で宅配用自動車の燃料費を削減したい。

<9039>サカイ引越センター

引っ越しサービス大手。
終身雇用制度が崩れつつある中、転職等に伴う旺盛な引っ越し需要を取り込んでいる。
原油安が継続すれば引っ越しトラックのガソリン代を削減できるメリットがある。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気減速で需要が落ち込んだとしても、過剰な需要を抑制し人材不足が緩和されるとも言えるため、過度な懸念は不要だ。
2020年3月期予想で配当性向が10%台と増配余力の大きい連続増配銘柄である点も安心材料だ。

<9503>関西電力

関西地盤の電力大手。
原油安が定着すれば、火力発電所の燃料コスト削減で利益を確保しやすくなる。
近年は不動産事業など景気感応度が高いビジネスにも取り組んでいるが、依然として電力事業への依存度が高いため全体業績への影響は限定的とみられる。
景気減速で電力需要が落ち込むことも考えられるが、原発定期検査等に伴って稼働することもある高コスト火力発電所の使用減などで影響を緩和できる。
新型コロナウイルス感染拡大を意識した相場暴落で配当利回りも高まっており、高配当株狙いの投資家からの資金取り込みにも期待したい。

原油安メリット関連銘柄 まとめ

原油安メリット関連銘柄は、OPECプラス会合で減産合意が成立せず、原油価格が急落したことで注目を集めている。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛の影響を受けやすい空運株など以外を狙いたいところだ。