光海底ケーブルは、国境を越えた通信量の増加で注目度が高い。先進諸国ではすでに高速通信が普及しているが、新興諸国では普及途上である。通信機器の増加も後押しする形で、光海底ケーブルの追加敷設が求められている。
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IoT時代到来により通信量増加が見込まれる

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IoT時代が到来しつつある。IoT時代には、従来インターネットに接続されていなかった機器が通信を行うこととなる。そのため、先進国を含めた世界各国で通信量が大幅に伸びると考えられる。

特に、家電や自動車が通信を行う時代となれば、通信量の伸びが継続しそうだ。というのも、家電製品等は従来の通信機器と異なり、1台に機能が集約されづらいと考えられるからだ。スマートフォンをPC代わりに活用する人はいるが、冷蔵庫が洗濯機の役割を果たすことは困難であろう。

IoT時代はまだ始まったばかりである。日本国内を見渡しても、ネット接続された家電の割合は少ない。IoT機器増加の流れが本格化すれば通信量が伸び、光海底ケーブルの重要性も高まりそうだ。

SNS利用等で新興諸国の通信需要が旺盛

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スマートフォンの普及に伴い、SNSの利用者が増加している。スマホはPCと比べて安価なため、所得が伸びつつある新興諸国の人々にとっても入手しやすい。新興諸国では所得の伸びが続いていることから、通信機器の使用を新たに始める人が生まれ続けている。

結果として、従来は通信量が少なかった新興諸国も、高速通信を活発に利用し始めている。先進諸国の通信需要も減退するどころか伸びているため、世界全体での通信量の伸びは大きい。やりとりされるデータが高度化していることもあって、高速通信を広く普及させることが急務である。

そこで光海底ケーブルの敷設が急ピッチで進められている。高速通信は「あればよい」ではなく「なくてはならない」存在であり、光海底ケーブルへの需要は安定するだろう。

光海底ケーブル関連銘柄が注目されている理由とは?

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光海底ケーブル関連銘柄は、通信需要の増加が今後も見込まれることから注目を集めている。さらに、すでに光海底ケーブル敷設ビジネスが活発化していることも、注目を後押ししている。フェイスブックやGoogleなどの大手企業が、アメリカを中心として光海底ケーブルの新規敷設を行っているのだ。

インターネット関連企業にとっては、高速通信を安定して利用できる人口を維持・拡大することが自社の利益につながる。ネット利用が進む中でこれらの企業はすでに多くの利益を確保しており、新規の設備投資を行う体力がある。

したがって、さらなる収益拡大を実現するうえでの環境整備として、光海底ケーブルへの大規模投資が期待できる。関連銘柄は安定した大規模需要を受けて業績好調が見込まれる。

福ちゃん注目の光海底ケーブル関連銘柄

【6701】NEC

東京都港区に本社を置く。
日本国内における通信設備ビジネスのトップ企業である。海底ケーブル整備ビジネスにおいては世界的に高い知名度を誇っており、業績への貢献が期待される。競合する海外企業に負けず、市場拡大を受注増につなげられるかに要注目だ。

【9433】KDDI(株)

東京都千代田区に本社を置く。
auブランドで携帯電話ビジネスに取り組んでいる企業だ。光回線ビジネスも展開している。格安スマホに携帯電話ビジネスが押される中、高速通信に力を入れることで差別化を図っている。新技術の開発にも期待が持てる。

【5801】古河電気工業(株)

東京都千代田区に本社を置く。
光ファイバービジネスに取り組んでいる。国内外で高い信頼を得ており、アメリカを中心とした光海底ケーブル需要拡大の恩恵を受けやすい。光海底ケーブルビジネスへの積極的な投資で受注を拡大できれば業績の伸びが見込まれる。

【5802】住友電気工業(株)

大阪市中央区に本社を置く。
電線ビジネスに取り組む企業である。光ケーブルを含めた高速通信用の電線ビジネスにも取り組んでいる。電力ケーブル需要が安定していることもあり、需要が急伸している光海底ケーブルビジネスにも力を入れやすい環境が整っている。

【6618】(株)大泉製作所

埼玉県狭山市に本社を置く。
サーミスタに使用される温度センサービジネスに取り組んでいる。自動車向け製品の製造も行っている。自己資本比率が低く、会社の先行きに不安はあるが、光海底ケーブル需要増に伴うビジネス拡大で業績急回復の可能性がある。

【6702】富士通(株)

東京都港区に本社を置く。
インターネット関連ビジネスに取り組む大手企業である。近年はノンコア事業の売却・分社化に取り組み、事業の選択と集中を進めている。光海底ケーブル向け部品の製造に取り組んでおり、積極投資を行って業績への貢献度を高められるかに注目したい。

【6777】santec(株)

愛知県小牧市に本社を置く。
光測定器ビジネスに加えて、光通信ケーブル用の部品を製造している。製造している製品の幅が狭いことから、光海底ケーブル需要の高まりが業績に反映されやすい。光海底ケーブルが業績の右肩上がりを支える原動力になれば、株価大幅上昇も期待できる。

福ちゃんのまとめ

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光海底ケーブル関連銘柄は、通信需要増に伴い資金流入が期待される。景気変動に関わらず中長期的に需要が伸びる分野であり、高い収益が得られる可能性がある。