人材派遣関連銘柄

日本では緩やかな景気回復が続いており、人材不足が深刻化している。機械化や女性の社会進出、高齢者の再就職などの取り組みが進んでいるものの、人材不足解消には至っていない。いっぽう、就業を希望する人は一定数おり、人材派遣会社等が適切なマッチングを行えば、人材不足の緩和につながる。
flower-garden-250016_960_720

日本企業は依然として増益傾向

rice-terraces-419770_960_720
企業が採用数を増やすかどうかは、財務状況による。日本には輸出企業が多いため、円安進行の恩恵を受けられる。1ドル=120円前後の円安状態は一服したものの、依然として1ドル=110円台前半の円安が続いている。

したがって、今後も日本企業は増収増益となるところが少なくない。多くの利益を確保できている状況では、新たな人材確保が必要になる。したがって、現在よりもさらに人材需要が高まる可能性がある。

効率よく人材を確保するためには、人材派遣サービスの利用が考えられる。企業の利益が伸びれば伸びるほど、人材派遣関連銘柄への恩恵波及が多くなるのだ。さらに、円高耐性を高めてきた企業も少なくない。そのため、仮に為替レートが円高に振れたとしても、人材需要の減少幅は限定的となりそうだ。

政府の「働き方改革」で派遣労働者の待遇も改善へ

japan-65380_960_720
日本では政府主導で「働き方改革」が進められている。長時間労働の是正やサービス残業の廃止など、労働者の待遇を改善するための取り組みだ。日本では統計上の労働時間こそ他国と比べて大きな差がなくなってきたが、隠れた労働時間を考えると、労働者への負担は大きいとみられる。

また、正社員と非正規の格差が激しく、ワーキングプアと呼ばれる層を生む原因となっている。同一労働同一賃金の方針に基づき派遣社員の待遇改善が進めば、人材派遣サービスを利用したいと考える労働者が増えることになる。

人材派遣ビジネスでは企業側の要望に応えると同時に、労働者にとっても魅力的なサービスを提供する必要がある。企業努力と合わせて政府の後押しもあれば、人材派遣関連企業は業績を伸ばしやすい。

人材派遣関連銘柄が注目されている理由とは?

japanese-cherry-trees-6344_960_720
人材派遣関連銘柄は、日本国内で労働者不足が問題となっていることから注目を集めている。例えば、運輸業大手のヤマト運輸では年間で1万人の新規採用を予定している。荷物の引き受け数量を減らしたり、時間帯指定サービスを一部見直したりする取り組みと合わせて、労働者の負担を軽減するのだ。

さらに、ファミレス大手やコンビニチェーンでは24時間営業を見直す動きが出ている。人材不足が深刻で、売上を減らしてでも営業時間の短縮を余儀なくされているのだ。日本は外国人労働者の受け入れに消極的である。

また、国内人口は減少を始めており、高齢化が深刻なことから労働者数は減りがちだ。女性の社会進出も保育所不足などでなかなか進んでいない。そのため、人材不足が慢性化し、人材派遣関連銘柄への注目度は高止まりすることも考えられる。

福ちゃん注目の人材派遣関連銘柄

【6098】リクルートホールディングス

人材派遣ビジネス大手である。テレビCMを含めた積極的な広告・宣伝を行っていることから、若者を含めた幅広い年齢層に浸透している。売上高は右肩上がりであり、人材不足が深刻化する中、さらなる業績の伸びが期待される。

【2168】パソナグループ

人材派遣ビジネスを長期にわたって展開している。福利厚生ビジネスが主力となっており、追い風に乗る人材派遣ビジネスとの相乗効果が期待される。人材派遣会社の中でも知名度が高く、企業や労働者が人材派遣を希望する際に利用候補となりやすい。

【2181】テンプホールディングス

DODAブランドの人材派遣ビジネスで国内第2位の地位を築いている。高いシェアを誇っていることから多種多様な人材が登録しており、各企業のニーズに合わせた人材派遣が可能である。急な人材不足の際にも頼りやすく、人材不足傾向が強い時代には業績の伸びが見込まれる。

【2427】アウトソーシング

企業名の通り、自社内の人間で賄いきれずアウトソースされる仕事向けの人材派遣に取り組んでいる。製造業向けの人材派遣が中心のため、製造業の業績動向に需要が大きく左右される。海外ビジネスにも積極的で、国内外の人材需要を取り込める。

【2170】リンクアンドモチベーション

人事コンサルビジネスに加えて、人材派遣にも取り組んでいる。社員のモチベーションアップにつながる取り組みを支援していることから、労働者1人当たりの生産性を高めたい企業のニーズも取り込める。単なる人材派遣だけでなく、より付加価値の高いサービスの提供が可能だ。

【2462】ジェイコムホールディングス

携帯電話販売ビジネス向けに人材を派遣している。近年は他産業向けの人材派遣にも取り組み始めており、携帯電話販売に依存しない事業展開を進めている。携帯電話販売ビジネスは安定しているものの、人口減少が進む日本では成長力に限界がある。人材不足時代に他分野の人材派遣ビジネスにも参入し一定の成果を上げられるかに要注目だ。

【4336】クリエアナブキ

高松市に本社を置く四国地域を中心とする人材派遣会社だ。現在では東京・大阪・名古屋の3大都市にも支店を置いているが、中四国地域でのビジネス展開に集中する方針を示している。Iターン等を希望する層への訴求力を高められれば、多様な働き方を希望する労働者の増加を業績アップにつなげられる。

福ちゃんの人材派遣関連銘柄まとめ

fireworks-180553_960_720
人材派遣関連銘柄は人材不足が続く中で資金流入が期待される。他業種の好調な業績の恩恵を一身に受けられる業種であり、好景気が続く間は魅力的な投資先と言える。