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11年後の2027年の開業を目指すリニア中央新幹線だが、19日にリニア中央新幹線の名古屋駅で起工式が行われ、本格的な工事が始まった。東京・品川と名古屋との286kmの区間を40分で結ぶ。これにより1年間で46億円の経済効果が見込まれると言われていることから、リニア中央新幹線関連銘柄の動向が期待できる。

リニア中央新幹線とは?

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リニア中央新幹線は、東京都から名古屋、奈良を経由し大阪市までの約438kmを、最高設計速度505km/hの高速走行が可能になった新たな新幹線だ。新幹線の速度が時速300km/hなので、倍以上の速さになる。従来の新幹線では走行不可能な急勾配も走行できるので、地形に左右されることも少ない。又、品川〜名古屋間の全長286kmのうち86%はトンネルなので、景色を楽しむ余裕はなさそうだが、目的地には相当早く到着できるというメリットも大きい。リニア中央新幹線は、2027年の開業を目指し、現在山梨県の施設で試験走行をしている。一番の特徴は、超電導磁石を使った浮上走行だろう。発車直後と停車直前のみタイヤで走るとのことで、乗り心地も浮上走行とタイヤ走行で若干変わるようだ。

メリット、デメリット

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一番のメリットは所要時間の短縮ではないだろうか。現在、東京〜名古屋間を東海道新幹線での移動時間は1時間半であるが、リニアになると約40分での移動が可能になる。

続いて津波、地震、雪に強いということだろう。台風などの影響により運転見合わせなどはよく聞く話だろう。リニア中央新幹線は現在の新幹線より地震に強い構造になっており、地震大国といわれる日本のデメリットを見事カバーしている点はリニア中央新幹線関連銘柄にとって大きくプラスの影響を与えると言えるだろう。

そこで地震が起こると、次に想定されることが津波だ。東海道本線や東名高速道路など交通機関が機能しなくなる可能性も高い。東海道新幹線は海沿いを走行するが、リニアは山側を通る。このことからもリニアであれば地震、津波の影響を受けないだけではなく、災害などの輸送手段としても稼動できる。

東海道新幹線のバックアップという点も大きなメリットの一つだろう。人身事故などで東海道新幹線が止まってしまった際の移動手段としてバスなどが考えられるが、高速で移動できる手段はない。これが、リニアがあることで万が一の場合、リニアで移動するという選択肢が増えることはビジネスマンにとっては、一番評価できる部分である。

その反面デメリットとして最初に議題に上がることが、建設費用である。総投資額約8〜9兆円といわれており、新幹線に比べて利用料金は高くなることが想定されており、リニアがメリットが多いとしてもはたして新幹線ユーザーがリニアにどのくらい移行するかが重要だ。

続いて環境面への影響である。86%がトンネルということは、トンネル掘削作業で出る残土をどう処理するかという問題があり東京ドーム1.5杯分と言われている。又、活断層への掘削作業が環境面に影響を与えないとは言えない上に、高速走行であるが故に曲がった線路が現実的に難しく、安全性が高いところを選んで掘削ができないことで、新たなデメリットが発生することも考えられる。

動画で見るリニア中央新幹線

世界最高速度603km/h達成の動画である。4:50辺りから、リニア中央新幹線の速さがよく分かる。速さの次元が違うことは見てもらえれば一目瞭然だ。

海外での反応

日本でのリニアは海外でも注目されている。イギリスではシン高速鉄道「HS2」が2026年開通を予定しているという。

リニアではないが、新幹線の速さでさえ海外の人からは驚きの速さであるという。姫路駅は最速スポットとなっており、動画投稿が話題となり、これを見に来る海外の観光客が増えたという。

最新の動き

1月には品川駅にて本格的に工事が始まっており、19日に東京〜名古屋間にて開業予定の名古屋駅の起工式が行われ、本格的な工事が始まった。2027年に東京・品川〜名古屋の間で先行して開業予定だ。

名古屋駅の着工は困難が多いという。その理由として既存の駅の直下に中央新幹線の駅を作らないといけないからだ。しかも新幹線は通常通り運行しながらだから、なおさら難しいだろう。

注目のリニア中央新幹線関連銘柄

【1811】(株)錢高組

東京都千代田区に本社を置く。
19日の起工式を受け大幅高で高騰しており、リニア中央新幹線関連銘柄の大本命と言えるだろう。ゼネコン業界でも銭高組が山梨工区の施工とは予想していなかったという声が多い。このことからリニア中央新幹線関連銘柄として注目している。

【5406】(株)神戸製鋼所

神戸市中央区に本社を置く。
高温超伝導技術がリニアに応用可能であり、素材、機械、電力の3本柱で幅広く手がけており、中長期ビジョンである「KOBELCO VISION “G+”」により、リニア中央新幹線関連銘柄の大穴と言える。リニア中央新幹線関連銘柄として期待できる。

【1861】(株)熊谷組

東京都新宿区に本社を置く。
トンネル工事で有名な熊谷組も見逃してはならない。主要地方道松川インター大鹿線道路トンネル新設(西下工区)の施工が決定している。このためリニア中央新幹線関連銘柄として注目が集まっている。

【6391】(株)加地テック

大阪府堺市に本社を置く。
燃料電池用高圧水素ガスコンプレッサーを取り扱っており、投資家の間ではリニア中央新幹線関連銘柄以外でも人気がある。リニア中央新幹線関連銘柄としては外せないだろう。

【1801】大成建設(株)

東京都新宿区に本社を置く。
開業にあたり最大の難所と言われている、南アルプストンネルの施工が決まっており、トルコ・ボスポラス海峡の海底トンネルを建設した実績を買われた形だ。リニア中央新幹線関連銘柄を語る上で、南アルプストンネルの工事の行方次第で、影響を大きく与える重要な施工になる。リニア中央新幹線関連銘柄として注目しておいていいだろう。

株大臣のまとめ

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世界最高速度603km/hを記録した夢のような車両だが、その反面課題も多いことが分かる。2027年までに様々な動きが考えられるが、リニア中央新幹線関連銘柄を中心に株価の動きを見逃さないようにチェックする必要があると言えるだろう。