フランス大統領マクロン関連銘柄

フランス大統領選の決選投票では、極右政党「国民戦線」のルペン氏を破って、中道のマクロン氏が当選を果たした。マクロン氏はフランスとEUとの関係を強化する方針を示して当選したことから、ひとまずヨーロッパ情勢は安定することとなりそうだ。
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EU崩壊の危機は後退

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マクロン氏はフランスとEUの関係強化を掲げて当選した。マクロン氏の得票率は約3分の2となっており、フランス国民からEU残留への高い支持を受けたことになる。EUをめぐっては2016年にイギリス国民投票で離脱派が勝利し、ヨーロッパの混乱が懸念されていた。

フランス大統領選でマクロン氏が勝利したことにより、EU崩壊の危機は後退したと言える。実際、為替レートを見ても、多くのEU諸国で利用できるユーロ相場が上昇した。ユーロ高はEUの将来が安定化することへの期待の表れである。

ただ、マクロン氏はまだ30代と若く、大統領としての手腕が問われることになる。大勝したとはいえ投票率は低く、極右のルペン氏を避ける形でやむを得ず投票したフランス国民も少なくないとされている。マクロン氏がリーダーシップを発揮できるかどうか、今後も注視する必要がある。

世界的な右派台頭懸念も和らぐ

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フランス大統領選でマクロン氏に敗れたルペン氏は、極右政党の党首であった。そのため、もしルペン氏が勝利すれば世界的な右派台頭懸念が高まることとなっていた。世界を見渡すとイギリスでEU離脱派が勝利し、アメリカでは過激な発言を繰り返したトランプ氏が大統領に就任するなど、既存政治に対する市民の不満は大きい。

そのため、極右といった極端な主張でも大衆の不満を吸い上げれば、重要な選挙においても勝利を収めやすい世論になりつつある。今回、フランスでマクロン氏がルペン氏を大差で破ったことにより、大衆の不満をあおることで極右勢力が台頭することには一定の歯止めがかかったと言えよう。

ヨーロッパにおける地政学リスクが後退したことは、中東や北朝鮮をめぐる情勢への悪影響を防ぐ効果もある。世界情勢が安定すれば、マクロン関連銘柄を中心に幅広い銘柄に資金が流入する可能性がある。

フランス大統領マクロン関連銘柄が注目されている理由とは?

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マクロン氏は事前の世論調査で、ルペン氏よりも支持率が高いと報じられていた。そのため、マクロン氏の勝利は予想通りだったと言える。しかし、昨年はイギリスのEU離脱是非を問う選挙とアメリカ大統領選という2つの大きな選挙で、事前の世論調査とは異なる結果になって、そのため、市場ではルペン氏が勝利する可能性を排除しきれず、疑心暗鬼な投資家が少なくなかった。

実際、マクロン氏優勢が伝えられても相場は安定するどころか、北朝鮮情勢などを懸念して停滞あるいは下落気味であった。結果として世論調査通りながら、マクロン氏勝利の報を受けて投資家のリスク選好が進んでいる。EU安定により地政学リスクが後退したヨーロッパでは景気に追い風が吹くことになりそうだ。ヨーロッパでのビジネス展開を活発に行うマクロン関連銘柄への資金流入が期待される。

福ちゃん注目のフランス大統領マクロン関連銘柄

【6141】DMG森精機(株)

名古屋市中村区に本社を置く。
ドイツのDMGとの連結決算のため、ヨーロッパ景気の影響を受けやすい。工作機械メーカーのDMG森精機は国内外で生産を行っているが、為替の影響を一定程度受ける。マクロン氏勝利を受けてヨーロッパ情勢と為替情勢が安定化すれば、二重の恩恵を受けられる。

【4902】コニカミノルタ(株)

東京都千代田区に本社を置く。
複合機ビジネスに取り組む企業だ。売り上げの海外比率が過半であり、海外経済の動向が業績を大きく左右する。ユーロ高になれば業績に好影響が及ぶため、マクロン氏勝利によりEUの結束が固まりユーロ高となれば追い風だ。

【7261】マツダ(株)

広島県安芸郡に本社を置く。
広島県に本社を置く日本の自動車メーカーである。国内販売台数も決して少なくないが、海外でのビジネス展開に積極的である。トランプ大統領の政策によりアメリカ向け輸出の先行きが不透明な中、マクロン大統領誕生でヨーロッパ市場が安定すればマツダにとってメリットがある。

【5202】日本板硝子(株)

東京都港区に本社を置く。
アメリカやヨーロッパ向けの製品が少なくない。特にヨーロッパ比率は大きく、マクロン氏勝利でヨーロッパの地政学リスクが後退したことが業績安定につながる。6月の議会選挙も無事通過すれば本格的な業績上振れも期待できる。

【8750】第一生命ホールディングス(株)

東京都千代田区に本社を置く。
国内生保大手である。生保は低金利時代においてビジネスが苦しくなっているが、米利上げが進めば業績改善が期待される。ヨーロッパではECBの緩和策が続いているが、マクロン氏勝利を受けてヨーロッパ経済が上向けば、利上げタイミングが速まり予定利率上昇の可能性が高まる。

【6758】ソニー(株)

東京都港区に本社を置く。
国内外で高いブランド力を誇っている。音楽やゲームなど幅広い分野で存在感を示しているものの、業績は変動が激しい。高価格帯の製品ラインナップを充実させていることから、欧州景気の改善につながるマクロン氏勝利はソニーにとってプラスに作用する。

【7751】キヤノン(株)

東京都大田区に本社を置く。
コピー複合機などの事務機器とカメラビジネスに取り組んでいる。いずれも市場が成熟していることから、業績は頭打ち傾向だ。ただ、円安が進めば業績が上振れすることから、マクロン氏勝利で再び円安進行となれば業績回復が見込める。

福ちゃんのフランス大統領マクロン関連銘柄まとめ

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マクロン氏は世論調査通りの勝利となったが、極右台頭を懸念する市場を安心させた。停滞していた相場が再び上昇する可能性があり、欧州向け比率が高いマクロン関連銘柄には特に注目したい。