フランス大統領選連銘柄

4月に行われたフランス大統領選挙の第1回目投票では、極右のルペン氏と、中道のマクロン氏が決選投票に進んだ。5月7日に決選投票が予定されている。マクロン氏が勝利すれば大きな混乱の可能性は低いが、ルペン氏勝利となれば、昨年の英EU離脱ショックやトランプショックと同様、相場が大荒れとなる可能性がある。
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現状に不満を持つ人々がルペン氏に投票する可能性

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先進諸国では経済格差が埋まっていない。格差が拡大傾向にあることから、低所得者層を中心に政治に対する不信感が高まっている。フランスも例外ではなく、現状に不満を持つ人々が極右政党への関心を強め、国民戦線のルペン氏に投票する可能性が否定できない。

4月末時点での支持率はマクロン氏が約60%、ルペン氏が約40%となっており、マクロン氏が大きくリードしている。しかし、昨年の米大統領選では僅差ながら世論調査で不利とされていたトランプ氏が勝利を収めた。

そのため、フランス大統領選の結果も予断を許さない状況だ。特に、不満を持つ人々の中には、世論調査にきちんと回答していない層が一定程度いると考えられる。したがって、世論調査の数字ではリードしているマクロン氏が、実際の決選投票では苦戦を強いられることもあり得る。

ルペン氏勝利ならフランスがEU離脱に向かうリスクが高まる

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仮に世論調査で伝えられる逆境をはねのけてルペン氏が勝利することとなれば、フランスがEU離脱など、自国第一主義的な政策に走るリスクが高まる。すでにEUからはイギリスが離脱に向けて取り組みを進めており、フランスも離脱の方向性を示せば、ヨーロッパの結束が損なわれることとなる。

北朝鮮やイランなど国際情勢を不安定化させる国が複数ある中で、アメリカに次いでヨーロッパでも自国を重視する政策が中心となる可能性がある。政治の混乱は経済にも悪影響を与える。そのため、国際情勢の変化から影響を受けづらいディフェンシブ銘柄に資金が集まりやすくなる。世界の景気や為替レートからの影響が小さい銘柄に着目して投資を進めたいところだ。

フランス大統領選関連銘柄が注目されている理由とは?

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アメリカでは不満を持つ人々の支持を取り込み、トランプ大統領が誕生した。トランプ大統領は大統領選挙中ほどの過激な政策は示していないものの、オバマ前政権と比べると大胆な政権運営を行っていると言える。

フランス大統領選でも従来はあまり支持率が高くなかった極右政党の党首が決選投票に進んだことで、ヨーロッパ政治にも時代の変化が訪れる可能性がある。フランス大統領選はあくまでも1国の選挙だ。

しかし、仮にルペン氏が勝利すれば、世界各国の右派勢力が台頭することとなる。今後の世界各国の政治情勢に大きな影響を与える選挙だけに、決選投票の行方には要注目だ。市場も世論調査の結果等に敏感になっており、大統領選の結果が相場に与える影響は少なくないだろう。

福ちゃん注目のフランス大統領選関連銘柄

【2802】味の素(株)

東京都中央区に本社を置く。
国内外調味料ビジネスに取り組んでいる。売り上げの海外比率が高いことから、為替変動の影響を受けづらい大勢だ。調味料の消費量は景気に左右されづらい面もあり、フランス大統領選に伴うリスク回避目的で投資しやすい。

【4902】コニカミノルタ(株)

東京都千代田区に本社を置く。
複合機ビジネスに取り組んでいる。国内市場は縮小傾向だが、海外比率が高いことから業績は右肩上がりである。フランス大統領選でマクロン氏が勝利しリスクが後退すれば円安・ユーロ高となってコニカミノルタの収益押し上げ効果が期待される。

【6141】DMG森精機(株)

名古屋市中村区に本社を置く。
ドイツのDMG株を取得したことから、ヨーロッパ地域におけるビジネスに弾みがつきやすい。森社長が代表理事の財団に自社株を譲渡する提案をめぐり注目を集めた2016年12月期の株主総会での投票も無事通過した。フランス大統領選を経てヨーロッパ情勢が落ち着けばDMG株取得の効果が本格的に表れることが期待できる。

【6326】(株)クボタ

大阪市浪速区に本社を置く。
国内外で農業機械ビジネスに取り組んでいる。フランスは小麦をはじめとする農産物の生産が盛んでいる。そのため、トラクター等の重要な販売先である。フランス大統領選の結果次第でフランスがEU離脱に向かうことになれば、農業関連ビジネスに影響が及ぶ可能性がある。

【9020】東日本旅客鉄道(株)

東京都渋谷区に本社を置く。
JR東日本の名で東北新幹線や山手線など多数の路線を持っている。安定した事業基盤が確保されていることから、景気や為替レートの変動が業績に与える影響は小さい。ディフェンシブ銘柄とされる鉄道株の代表格として、仏大統領選をめぐり混乱が生じた際に投資妙味が増す。

【9503】関西電力(株)

大阪市北区に本社を置く。
原発再稼働に道筋がついたことから、電力自由化に伴い大阪ガス等に流出した顧客を奪い返すチャンスを迎えている。フランス大統領選でルペン氏が勝利しリスク回避の円高が進めば、火力発電用燃料の輸入コストがさらに下がり、業績への追い風となる。

【9843】(株)ニトリホールディングス

札幌市北区に本社を置く。
家具の小売りビジネスに取り組んでいる。海外からの輸入比率が高いことから、円高が進めば業績が上振れする。消費者心理が好調とは言えない中、値下げ等の販促施策の選択肢が増える円高が、フランス大統領選によってもたらされるかに要注目だ。

福ちゃんのフランス大統領選連銘柄まとめ

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フランス大統領選をめぐっては、極右政党「国民戦線」党首のルペン氏が勝利すればリスク回避の動きが強まりそうだ。4月末時点では中道のマクロン氏との間に20ポイント程度の支持率の差があるが、昨年は世論調査が英EU離脱派の勝利、米トランプ大統領の勝利で2度外れていることから、リスク回避時に買われる銘柄にも着目しておきたい。