ソーシャルゲームとは、SNS上で提供されるゲームを意味する。スマートフォンの普及とともに市場が急拡大した。短時間で手軽に楽しめることから、若者を中心に幅広い
層から人気を集めている。従来はゲームに関心がなかった層も、SNS利用をきっかけにソーシャルゲームを楽しみ始めるケースがある。
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スマホ普及がソーシャルゲームの追い風に

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若年層を中心に、国内のスマホ普及率が高水準となっている。LINEをはじめとするSNSを活用する人口も多い。主としてPCでSNSが利用されていた時代は終わり、SNS利用媒体の中心はスマホとなっている。常に持ち歩き、操作時間も長いスマホの普及は、ソーシャルゲームにとって強い追い風と言える。

さらに、SNS上でゲームが提供されることにより、SNSを使っている層に対して低コストで広告・宣伝を行うことができている。SNS上で提供されているという性質上、興味を持つユーザーがSNSで知人にゲーム情報を拡散させてくれる可能性も高い。

さらに、SNSの投稿内容を分析することにより、ゲームに対する関心をいち早く把握できる点もソーシャルゲームの強みだ。流行に合わせた新ゲーム開発を行うことで、ヒットの確率を高めることができる。

課金に対する抵抗感が薄れる

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ソーシャルゲームが普及し始めた当初は、課金に対して強い抵抗感を抱くユーザーが少なくなかった。アイテム等がきちんと入手できるかどうかや、クレジットカード情報が流出しないか等の懸念が見られた。しかし、ソーシャルゲーム市場が拡大したことによって、課金が一般化し、課金に対する不安感が弱まった利用者が多いと考えられる。

結果として、適切な課金体系を構築すれば、ヒット作から安定した収益を確保できる状況だ。さらに、SNSの利用者が増加していることから、ソーシャルゲームのヒット期間が長くなる傾向がある。

開発にかかった費用を中長期的に回収できるため、開発に対するハードルが下がっていると言えよう。1回あたりの課金額の抑制が可能になり、中高生など高額の課金をしづらい層からも一定の収益を確保しやすくなっている。

ソーシャルゲーム関連銘柄が注目されている理由とは?

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ソーシャルゲーム関連銘柄は、SNSの利用者が増加していることや、SNSの利用時間が長い状態であることから、注目を集めている。SNSを通じた犯罪が発生するなど課題もあるが、社会においてSNSはもはや一種のインフラとなっている。

したがって、SNSに依存するソーシャルゲームビジネスは、SNSという安定した基盤を通じて収益を確保しやすいと言える。さらに、ソーシャルゲーム市場では、1本のヒット作が企業業績を大きく押し上げることがある。したがって、新興企業を含めたソーシャルゲーム関連銘柄に投資すれば、たった1本のヒット作によって株価が急騰する可能性がある。

投資家が実際にソーシャルゲームで遊ぶことも手軽にできるため、関連銘柄に対するイメージを持ちやすい点も注目の高まりを後押ししている。

福ちゃん注目のソーシャルゲーム関連銘柄

【3632】グリー(株)

東京都港区に本社を置く。
GREEブランドでスマホ向けゲームビジネスを展開している企業だ。従来はブラウザ利用で行うゲーム開発に積極的だったが、ブラウザゲームからの収益は減少している。そのため、ソーシャルゲームの課金収入を増やし、業績立て直しを図っている。

【2432】(株)ディー・エヌ・エー

東京都渋谷区に本社を置く。
ゲームビジネスをメインに展開している企業だ。事業の多角化を推進しており、プロ野球球団の横浜DeNAベイスターズが新たな収益源となっている。しかし、キュレーション事業で大きな失敗をするなどしており、ゲーム事業が全体に占める割合が再び上昇傾向だ。

【3765】ガンホー・オンライン・エンターテイメント(株)

東京都千代田区に本社を置く。
ガンホーは人気スマホゲーム「パズドラ」で大きな収益を上げている。パズドラが最も人気だった時期と比べると収益は落ち込んでいるが、CM展開などで巻き返しを図っている。スマホゲームだけでなく、ゲームキャラクター関連商品の販売による収入もある。

【2121】(株)ミクシィ

東京都渋谷区に本社を置く。
SNS「ミクシィ」を運営している企業だ。ミクシィ自体はLINEやTwitterにシェアの面で劣っているが、「モンスト」の愛称で親しまれるスマホゲーム「モンスターストライク」で多くの収益を上げている。CM効果もありモンスト人気は長期化中だ。

【3656】KLab(株)

東京都港区に本社を置く。
ソーシャルゲーム開発に取り組む企業である。長期的な大ヒット作を生み出すことができていないため、収益は不安定である、「ラブライブ!」がヒットしたものの収益への貢献は一時的で、新たなヒット作を開発することが求められている。

【3903】(株)gumi

東京都新宿区に本社を置く。
ソーシャルゲーム開発で話題を集めて上場したものの、赤字転落するなど業績が不安定な企業である。当たりはずれの大きいソーシャルゲーム開発ビジネスから、スマホアプリ開発など周辺ビジネスへと軸足を移しつつある。

【3662】(株)エイチーム

愛知県名古屋市に本社を置く。
ガラケー向けサイトの運営を行っていたが、近年はスマホゲームビジネスで安定した収益を上げている。大ヒット作は出していないものの、収益に一定の貢献をしてくれるゲームを複数送り出しており、ソーシャルゲーム関連銘柄にしては珍しく、業績の底堅さに期待できる。

福ちゃんのまとめ

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ソーシャルゲーム関連銘柄は、全体としてはSNSの利用拡大に支えられ堅調と言えよう。しかし、作品1本1本のヒット状況によって業績は急変動する。ハイリスク・ハイリターンの投資先と考えることが望ましい。