平成15年に一度、実用化され、最近また話題となっているセルロースナノファイバー。世界的にも研究がたくさんされていて、じわじわと注目を浴びるようになってきている。ずっと研究段階であったものが、急に注目を浴びるようになったのはなぜなのだろうか?セルロースナノファイバー関連銘柄について注目していこうと思う。
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セルロースナノファイバーとは?

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セルロースナノファイバーとは、CNFと略して言われることもある木質パルプなどが原料の素材だ。その原料の植物繊維をナノレベルまで精製しているもので、軽くて丈夫な素材となっている。また、植物由来の素材となっているため、資源が少ない日本では、原料の輸入に頼らず、生産できることで、一目置かれている。また、資源を切り崩さないことで、環境への負担が少ないことも日本にとって、利点となっている。

また、ナノレベルまでに微細化することにより、鉄鋼の5分の1の軽さなのにもかかわらず、強度は5倍以上であるという優れた特性を持っていることが特徴だ。
さらに、低コストで、いろいろな物に実用化されるかもしれないという研究や実験が世界各地、さらに、日本の企業も行い始めている。

セルロースナノファイバーの実用化されたもの

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現在、セルロースナノファイバーを使って、実用化されたもので有名なのは、「大人用のオムツ」だ。セルロースナノファイバーは、繊維が細いため、これまで付着できなかった微細な消臭物質を取りこむことが出来きる。今までの3倍以上の消臭力とも言われており注目されている。

また、世界的に有名な物が、セルロースナノファイバーを使用したボールペンだ。セルロースナノファイバーを使用したインクであるため、速書きでもかすれず、なめらかな書き味を実現している。先行した北欧でも、好評で、2016年の伊勢志摩サミットの応援アイテムとして活用された。
実用化に近い物では、セルロースナノファイバーを使用した車が注目を浴びている。まだ、水に弱いなどの課題点を克服するための研究が日々行われいる。

なぜ、セルロースナノファイバーが注目されているのか

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現在、日本の自動車工業などにより、セルロースナノファイバーを使った自動車製品を作り出す動きが出ている。ドアやボンネットをナノファイバーに置き換えることで、車の重さを20%軽量化し、燃費を向上させられると考えられ、期待されている。

また、大阪大学の教授らにより作られた透明なシートを使い、薄くて軽いタブレットを生み出そうという取り組みが行われている。
さらに、そのシートを使って、食品の包装材を開発しようとする企業も現れている。セルロースナノファイバーは、酸素を通しにくいため、食品の劣化を防ぐとされているため、その構造を活かし、食品や医薬品の袋として、製品化が行われれば、大きな市場に繋がると言われている。このようにあらゆる分野での期待が持たれているセルロースナノファイバー。今後の普及に期待できることから、セルロースナノファイバー関連銘柄に注目が集まっている。

注目のセルロースナノファイバー関連銘柄

【4963】星光PMC(株)

東京都中央区に本社を置く。
星光PMCは、製紙用薬品を取り扱う企業だ。その技術を取り込み、応用したことにより、セルロースナノファイバーの表面を改良する技術を保有している。自動車部品の製品を作り出していて、2013年から、サンプル品を出荷している。セルロースナノファイバー関連銘柄として十分期待できる銘柄だ。

【3863】日本製紙(株)

東京都千代田区に本社を置く。
日本製紙は、2015年10月にセルロースナノファイバーを実用化した企業だ。その実用化した製品は、菌・消臭機能を持つシートに加工した大人用おむつだ。さらに、売り上げを向上させるため、生産能力500トンの設備を建設している。今後は、食品・化粧品向けのセルロースナノファイバーを開発しようと日々研究を続けている。セルロースナノファイバーに深く関わっていることからセルロースナノファイバー関連銘柄として注目している。

【3861】王子ホールディングス(株)

東京都中央区に本社を置く。
王子ホールディングスは、2017年にセルロースナノファイバーを量産しようとする企業だ。年間25万平方メートルの透明シートを生産する設備を国内工場に導入する予定。生産を行っていく中で、鉄やガラスの代替素材として自動車メーカーや航空機、有機ELディスプレイ部材向けの採用を目指している。充分セルロースナノファイバー関連銘柄として期待できるのではないだろうか。

【4461】第一工業製薬(株)

京都府京都市に本社を置く。
第一工業製薬は、セルロースナノファイバー入りの増粘剤を開発した企業だ。三菱鉛筆と協力し、ボールペンのインクに入れ、欧米で販売している。この販売が、成功しており、今後は、さらなる拡大や新商品を考えている。2014年に建設された工場でのさらなる動きが見られそうだ。

株大臣のまとめ

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今後、いろいろな製品に含まれたり、軽く使いやすい製品が作り出されたりするであろう注目のセルロースナノファイバー。今でさえも、日々株価が上がっている企業もあることから大注目のテーマ株だ。セルロースナノファイバー関連銘柄をチェックし投資に役立てていただきたい。