セキュリティ関連銘柄

オンライン機器の普及が進み、ビッグデータを扱う組織が増えている。扱うデータの量や質が上昇するにつれて、データの安全性確保の重要性も増している。マイナンバーの安全な取り扱いなど、多くの企業が直面するセキュリティ上の課題もある。
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日本企業も大規模なサイバー攻撃を受ける

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世界では、国やテロ組織などがサイバー攻撃を繰り返している。2017年5月には北朝鮮によるとみられる国家からのサイバー攻撃の実施も報じられた。日本企業の中にもサイバー攻撃の被害を受けるところが少なくない。

たった1社員がネットワークに接続されたPCで不正な添付ファイルを開くだけで全社的にPC利用に支障が出るケースもある。IT機器を活用する人間が細心の注意を払うことも必要だが、企業としてセキュリティ対策を強化する必要があると言える。

日本には原発があるほか、防衛関連、運輸関連のシステム等、人命にかかわる重要なシステムが少なくない。そのため、他国やテロ組織からのサイバー攻撃を未然に防いだり、万一の際には迅速に適切な対処を可能にしたりすることが必要だ。セキュリティ対策ビジネスは今後も重要性を増していくだろう。

PCデータを暗号化し復元料金を徴収する犯罪が増加

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セキュリティへの関心が高まっているのは組織だけではない。日本では個人のPCが乗っ取られたり、乗っ取りを装って料金を徴収したりする悪質なビジネスが多数報告されている。具体的な手口の1つが、PCデータの暗号化である。

PCに保存されたデータを暗号化し、暗号化されたデータの復元には料金が必要として料金をだましとるケースである。PC画面に表示される問い合わせ先に連絡すると外国人が不自然な日本語で応対するケースが多いことから、海外組織による犯罪とみられる。

1人当たりの被害額が決して大きくないことから、犯罪の被害に遭っていると知りながらも要求された金額を支払う個人も少なくない。データがなければ仕事に大きな支障が出るケースもあるからだ。PC乗っ取り等の不正が社会により広く認知されるにつれて、個人のセキュリティ対策への関心も一層高まるとみられる。

セキュリティ関連銘柄が注目されている理由とは?

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セキュリティ関連銘柄は、サイバー攻撃が増加していることから注目を集めている。また、サイバー攻撃の手口が巧妙化し、大企業であっても被害を受けるケースが少なくない。様々なデータを活用してビジネスを行うことが当然の時代において、サイバー攻撃を受けたデータの流出や消滅は企業に大きな損害を与えうる。

国家の安全保障にかかわるデータなどよりセキュリティ対策を念入りに行うべき情報もある。さらに、組織だけではなく個人のPCやスマホ等のセキュリティ対策の甘さを突いた攻撃も増えている。IoT時代の到来や自動運転車の実用化となればよりオンライン製品が増えることから、セキュリティ関連銘柄への注目は今後も高まり続ける可能性がある。

福ちゃん注目のセキュリティ関連銘柄

【3692】(株)FFRI

東京都渋谷区に本社を置く。
独立系でセキュリティビジネスを行う企業である。法人向けが中心であり、サイバー攻撃増加の報道を受けて企業や官公庁がセキュリティ対策強化に動けばFFRIのビジネスチャンスとなる。業績を伸ばしつつある新興企業で個人向け製品にも取り組んでいるほか、IoT時代を見据えた先行投資にも期待できる。

【4704】トレンドマイクロ(株)

東京都渋谷区に本社を置く。
「ウイルスバスター」ブランドのセキュリティ対策ソフトで国内トップシェアを誇っている。高い知名度を有していることから、ソフト導入の際には候補として検討される可能性が高い。セキュリティ対策ソフトを新たに導入する個人が増えれば業績向上につながる。

【3042】(株)セキュアヴェイル

大阪市北区に本社を置く。
24時間有人監視体制をとっている情報セキュリティ企業だ。サイバー攻撃への懸念拡大やマイナンバー管理の強化が進んでいることから、ビジネスを拡大しやすい。積極的な人材採用がセキュリティへの関心の高まりで奏功するかが注目ポイントだ。

【3857】(株)ラック

東京都千代田区に本社を置く。
大株主のKDDIとの連携に取り組んでいる。情報セキュリティに関して高い技術を有していることから、安定した利益を上げやすい。セキュリティ対策市場全体が拡大すれば、新規参入企業との競争力も十分であり、業績アップにつながる可能性がある。

【2326】デジタルアーツ(株)

東京都千代田区に本社を置く。
フィルタリングソフトの販売を中心に業績が右肩上がりとなっている。個人向けの販売は少なく、企業や官公庁向けが中心だ。組織を狙ったサイバー攻撃は増加、悪質化している。大企業など資金力があり、扱うデータ量の多い販売先を増やすことで収益増につなげたいところだ。

【2158】(株)FRONTEO

東京都港区に本社を置く。
電子データ解析ビジネスに取り組んでいる。サイバー攻撃等の犯罪が増加すれば、犯人特定や被害状況の確認を目的とした電子データ解析需要の増加が見込まれる。人工知能ビジネスへの先行投資にも積極的で将来性にも期待が持てる。

【4344】ソースネクスト(株)

東京都港区に本社を置く。
ウイルス対策用ソフトの販売に取り組んでいる。PCを持たない個人が増加しているものの、スマホアプリの販売を伸ばしていることから業績は好調だ。大手携帯電話会社向けのセキュリティ対策アプリもあり、底堅い需要が見込める。

福ちゃんのセキュリティ関連銘柄まとめ

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セキュリティ関連銘柄はサイバー攻撃の増加で注目度を高めている。中長期的にもIoT時代の到来でセキュリティ対策需要の高まりが見込めることから、有力な投資テーマの1つと言えそうだ。