「あきんどスシロー」ブランドの回転ずし店を展開するスシローグローバルホールディングスが2017年3月30日に東証へ再上場する見通しだ。イギリスの投資ファンドが株式市場とスシローの業績が好調であることから売り出しを行う。今年の目玉IPOの1つとして要注目だ。
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景気回復で外食産業の伸びに期待

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国内では景気回復が進んでいる。消費の伸びに力強さが見られないことは懸念材料だが、景気回復基調が続けば、外食産業全体が恩恵を受けることになろう。特に、回転ずしチェーンは家族連れでの来店客が多い。

景気変動によって外食費用の節約度合いが変わる中間ファミリー層の来店が増えれば、スシローをはじめとする回転ずしチェーンに恩恵がもたらされるだろう。また、仮に円高が進んだとしても、回転ずしチェーンの業績悪化度は小さくて済みそうだ。というのも、輸入魚介類を原材料に使用しているため、原価が下がり利益率の改善が期待できるからだ。

さらに、近年では回転ずしチェーンが麺類をはじめとする外食産業の周辺領域にも手を伸ばしており、商品の多角化が進められている。ファミリーには女性や子供も含まれることから、幅広い層にアピールできる商品ラインナップとすることで、顧客からの支持を高められる可能性がある。

訪日外国人観光客に日本食が人気

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近年、訪日外国人観光客数が急増している。円安に伴う日本旅行の割安感が追い風となった面はあるが、LCCの就航が相次ぐなどしており、引き続き訪日外客数は伸びるとみられている。当初、訪日外客は「爆買い」と呼ばれる行動をとり、日本で買い物を楽しむ割合が高かった。

しかし、爆買い需要は一巡しつつあり、次第にモノ消費からコト消費へとシフトしつつある。したがって、日本の伝統文化や食に対する関心が高まってきているのだ。また、高所得層だけではなく、中間層の来日も増加している。そのため、高額な支出を避けたいと考える訪日客も少なくない。

結果として、日本食を手軽に味わえる回転ずしチェーンへの来店客が増加する可能性がある。日本で新鮮な海産物を味わう体験ができるほか、回転ずしには皿が店内を回るという、伝統的なすし店には見られない特徴がある。外国人にとっては目新しさもあって評価が高まるのではないか。

スシロー上場最新情報関連銘柄が注目されている理由とは?

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スシローは再上場を機に、出店攻勢を加速する見通しだ。関連銘柄の中には業績が思わしくない企業もあるため、スシロー上場で競争が激化すれば、業績がさらに悪化する可能性がある。もっとも、スシロー上場によって回転ずし店への注目が高まれば、回転ずし企業全体が恩恵を受ける可能性もある。

外食産業の中でも回転ずし店はファミリリー層から根強い支持を得ている。近年は新商品の開発に積極的な回転ずし店も多いことから、新たな顧客開拓につながる可能性も十分だ。景気が回復しつつある一方で、消費は伸び悩んでいる。今後、消費者が財布のひもを緩め始めれば、スシローや関連銘柄といった外食産業が大きな恩恵を受けることとなろう。円安一服で原価低下も期待しやすいスシロー関連銘柄にしっかり注目しておきたいところだ。

福ちゃん注目のスシロー上場最新情報関連銘柄

【2695】(株)くらコーポレーション

大阪府堺市に本社を置く。
スシローと同じく関西の回転ずし企業である。「くら寿司」ブランドでロードサイド型の立地店舗が多い。近年は海外展開も始めてはいるが、依然として国内の回転ずしビジネスが主力である。スシローの出店攻勢に耐えられるかが注目される。

【7421】カッパ・クリエイト(株)

神奈川県横浜市に本社を置く。
「かっぱ寿司」ブランドで低価格の回転ずし店を展開している。低価格路線が浸透してはいるものの、単価の高い新規メニューを投入する他社と比べて苦戦している。スシロー再上場によってさらに苦戦度が高まる可能性がある。

【7412】(株)アトム

愛知県名古屋市に本社を置く。
名古屋エリアを中心に、回転ずしやステーキなどの外食チェーンを展開している。名古屋以外のエリアは関西よりも関東を志向しており、直ちにスシローとの競争が激化する懸念は小さい。着実な出店で業績拡大を狙う。

【9828】元気寿司(株)

栃木県宇都宮市に本社を置く。
「魚べい」ブランドですし店を展開している。神明ホールディングが筆頭株主であり、原材料となるコメの確保がしやすい。海外出店も積極的に進めている。回転レーンの速度を上げるなどの工夫で来店客の取り込みを図っている。

【7550】(株)ゼンショーホールディングス

東京都港区に本社を置く。
牛丼チェーン「すき家」をはじめとする外食ビジネスを幅広く展開している。寿司業態としては「はま寿司」がある。スシロー上場によって外食産業への関心が高まれば、有名銘柄として恩恵が波及する可能性が期待できる。

【7616】(株)コロワイド

神奈川県横浜市に本社を置く。
居酒屋やステーキ店といった外食ビジネスを行っている。他社の買収を進めており、外食企業大手として存在感を高めている。スシロー上場は外食産業の将来に明るさが見えることを示しており、急成長の可能性を秘めた外食銘柄としてコロワイドが注目される可能性がある。

【6405】鈴茂器工(株)

東京都練馬区に本社を置く。
すしロボットを製造する企業である。回転ずし店の出店が増えればすしロボット需要も高まる。したがって、IPOにより得た資金で出店攻勢をもくろむスシローの方針は、鈴茂器工にとって強い追い風となる。海外での日本食人気も業績を後押ししている。

福ちゃんのまとめ

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スシロー上場は、回転ずしを含めた外食ビジネスの将来見通しに明るさがあることを示している。国内消費が増加すればスシロー関連銘柄にも追い風が吹くこととなる。